BuzzRickson's(バズリクソン)のA-2『BUZZ RICKSON CLOTHING CO.』Order No.18775-P 『ONE HUNDRED TIGERS』LINING　のご紹介です。朝鮮戦争が勃発した1950年代初頭、韓国や日本の任務に就いたパイロット達はオリエンタルテイストに溢れた日本ならではの緻密な絵柄や刺繍の技術に高い興味を示しました。中には韓国の駐留であってもわざわざ日本に立ち寄り、お気に入りの図柄を指定して刺繍入りのジャンパーを思い思いにオーダーする兵隊までいました。それが後のスカジャンと呼ばれるものです。丁度その頃ハワイではハワイアンシャツの黄金期を迎えようとする時期で、シャツ用の和柄をハワイに向けて輸出する生地が日本で生産されていました。今シーズンは、当時、日本へ駐留した米兵が個人でカスタムしたジャケット達に焦点を当て、「メモリー・オブ・ジャパン」と銘打って展開します。卓越した刺繍技術で生まれたスカジャン、ハワイアンシャツに使用された繊細で秀悦な和柄を忠実に再現するBuzz Rickson'sが総力を結集してリリースするジャケット達です。
　第二次大戦中から兵士達によって愛用されていたA-2は、いつしか兵士の皮膚と化していました。その採用と支給は1944年で一旦幕を閉じますが、採用期間を終えても身体の一部となった愛着のあるA-2を兵士達は手放すことなく、朝鮮戦争に入ってからも着用する古参兵が存在しました。1950年代に入り、韓国や日本に飛来した米兵パイロット達はオリエンタルムード漂う緻密な絵柄や刺繍技術に非常に興味を持っていました。軍事関連の資料を探っていると、朝鮮戦争でA-2を着用した兵士とそのチームメートと特別にオーダーしたと思われるお揃いの和柄のハワイアンシャツを纏った写真が記録として残っており、同時にハワイアンシャツの黄金期を迎えていたことも垣間見えます。第二次大戦最中に着用されたA-2には裏地をシルクライニングや廃材となったカモフラージュのパラシュートクロスに張り替えたりと、稀にアレンジを加えたものが見られる事があります。ハワイアンシャツをオーダーメイドする仕立て屋には和柄の反物が用意されるのは然るべきで、「地獄の百虎」に目が留まった兵士はA-2のライニングに張り替えることを見逃す筈も無かった。

■マテリアル：ブロンコハイド
■カラー：シールブラウン
■タンニング：ベジタブル
■フィニッシュ：ハンドアニリン
■ライニング：レーヨン壁縮緬(ハワイアンファブリック)
■ファスナー：タロン社製ニッケルジッパー
■ネックフック：ブラス製クローム仕上げ
■スナップボタン：ブラス製スナップボタン
■ラベル：Buzz Rickson Clothing Co.